江戸時代に「中野陣屋」、明治時代に「中野県庁」が置かれた中野市の貴重な史跡
天領中野陣屋は、享保7年までに高井群の幕府領陣屋を統合し、五万石余りの天領を支配する信州随一の陣屋となりました。
明治元年8月中野陣屋が廃止され、建物を使用して伊那県中野分局が置かれました。同3年9月、中野県の成立によって分局は県庁に昇格しました。
明治初年の地方行政を知る上で、中野県庁は貴重な史跡として昭和39年県の史跡に指定されました。
現在ここには陣屋時代からの石垣、井戸、稲荷社跡があり、当時の名残をとどめています。玄関前には「旧中野県庁跡」の標示塔がたっています。
現在は、中野市の歴史にまつわる様々な資料の展示に加えて、市民の皆様のイベント、展示等にご利用いただいています。
館内には落ち着いた雰囲気でのんびり過ごせるカフェスペースも併設されています。