チョウゲンボウはハイタカ・ヘエタカ・マグソタカなどと呼ばれており、ハトより一まわり大型で、つばさを全開すると60cmくらいありハヤブサ科の鳥です。
巣は大岩壁の割れ目や高木上の他のタカ類の古巣を利用して造り、岩壁が大きな場合は巣のアパートとなり、結果的に集団繁殖になります。
十三崖のチョウゲンボウは、3月下旬に交尾し3月下旬から4月上旬まで産卵します。5月上旬から下旬にかけて、ひなは巣穴の中で卵からかえります。これらのひなの巣立つまでの期間は約3週間で、5月下旬から遅いものでも6月下旬には巣立ちます。
巣立った鳥は、その後巣穴付近の崖や木立で過ごし、秋とともに大方は分散してしまいます。そして、再び春とともに十三崖に集ってきます。
集団生息しないといわれているチョウゲンボウですが、十三崖のチョウゲンボウは集団で営巣する大変珍しい例として昭和28年に国の天然記念物に指定されました。