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高野辰之ゆかりの中野市永田地区で、辰之が残した「故郷」、「朧月夜」に歌われた里山風景を巡ります 高野辰之記念館→高野辰之生家→高野家の菩提寺の天正寺→朧月夜の歌詞に登場する鐘がある真宝寺→ふるさと橋→高野辰之記念館
「故郷」「朧月夜」などの唱歌を生み出した高野辰之の功績を今に伝える
中野市豊田地区の豊かな自然の中で育った高野辰之は、学問への道を志し、苦学の中から近代の国文学に大きな功績を残した人物です。
辰之は国文学者・教育者でありながら、「故郷」「紅葉」「朧月夜」などの日本のこころのふるさとを歌う文部省唱歌の作詞もしました。
辰之の功績を今に伝えるため、辰之が学び、教鞭をとった永江学校・永田尋常小学校の後身の永田小学校跡地に高野辰之記念館があります。
また、周辺には辰之の生家、「朧月夜」の鐘がある真宝寺、かの川(斑川)などを巡る遊歩道があります。
なお、平成28年6月4日には天皇皇后両陛下の御視察を賜り、改めて高野辰之の功績を世に知っていただきました。
唱歌「故郷」の原風景の地
幼い頃の高野辰之が遊びそして学び育った場所で、現在も辰之の子孫が守っています。
今も庭の一角にある土蔵には、中で辰之が本を読んでいたところ家族が気付かずに鍵を掛けて閉じ込められてしまい、道行く人に声を掛けて助けてもらったというエピソードが残っています。
※敷地内は非公開
高野家の菩提寺
天正寺は、高野辰之生家の菩提寺であり博士直筆の掛け軸が残る寺です。
地域に新しく嫁いだ嫁が家に定着することを祈願する伝統行事「嫁せんぼう」が毎年4月に行われます。
高野辰之が少年時代に親しんだ寺
真宝寺は高野辰之の生家そばにあり、唱歌「朧月夜」の二番で春の夕景に霞む様子が「蛙の鳴くねも 鐘の音も」と歌われているのは、このお寺の鐘といわれています。
唱歌「ふるさと」に歌われた原風景
文部省唱歌でもある「かの山、かの川」が一望できる橋として有名で、シーズンには観光バスが絶えません。
欄干には「ふるさと」のメロディーパネル設置されていて、メロディーを奏でながら橋を渡ることができます。