所要時間約1時間30分(※見学時間は除く)
【スタート】中野陣屋前広場→<一本木公園>→一本木・交差点→専福寺付近→平岡・交差点→高社大橋→<十三崖(チョウゲンボウ繁殖地)>→見晴らし街道→<谷厳寺>→赤岩・交差点→<果樹園の広がる風景(中野市笠原・間長瀬地区付近)>→高社中学校東・交差点→新井工業団地・交差点→新井・交差点→中野駅入口・交差点→郵便局前・交差点→中野陣屋・県庁記念館【ゴール】 ※バラの見頃の目安は5月下旬~6月中旬と10月上旬~下旬です。
世界のバラが咲き誇る「バラ公園」
市民の憩いのスペースにもなっている一本木公園は、バラの公園としても有名です。
昭和59年に旧中野市制30年を記念して開園した後、元須坂高校教諭の黒岩喜久雄氏から172種、179株のバラの苗木の寄付を受けたことからバラ公園としての歴史が始まりました。
現在では、世界中から集められた850種3000株のバラが植えられ、毎年初夏に開催される「信州なかのバラまつり」では色とりどりのバラが訪れる人を華やかなに出迎えてくれます(2020年は中止)。
公園内にはポプラ並木や桜並木、菊地一雄作のブロンズ像も配されているほか、北信では珍しい洋風建築の中野小学校旧西校舎も移築されており、現在その校舎は中野銅石版画ミュージアムとして著名画家の作品を展示しています。
チョウゲンボウはハイタカ・ヘエタカ・マグソタカなどと呼ばれており、ハトより一まわり大型で、つばさを全開すると60cmくらいありハヤブサ科の鳥です。
巣は大岩壁の割れ目や高木上の他のタカ類の古巣を利用して造り、岩壁が大きな場合は巣のアパートとなり、結果的に集団繁殖になります。
十三崖のチョウゲンボウは、3月下旬に交尾し3月下旬から4月上旬まで産卵します。5月上旬から下旬にかけて、ひなは巣穴の中で卵からかえります。これらのひなの巣立つまでの期間は約3週間で、5月下旬から遅いものでも6月下旬には巣立ちます。
巣立った鳥は、その後巣穴付近の崖や木立で過ごし、秋とともに大方は分散してしまいます。そして、再び春とともに十三崖に集ってきます。
集団生息しないといわれているチョウゲンボウですが、十三崖のチョウゲンボウは集団で営巣する大変珍しい例として昭和28年に国の天然記念物に指定されました。
千曲川や北信五岳、市街地を一望することができるビュースポット
春には桜、秋にはブドウやリンゴなどの果樹といった季節ごとに変化する高社山をはじめ、千曲川や北信五岳、市街地を一望することができます。
高社山の麓に佇む桜と紫陽花の寺
谷厳寺(こくごんじ)は信州百名山「高社山」を背に、善光寺平と北信州の田園風景を望む古刹です。
春には千本桜や枝垂桜が境内のいたるところに咲き、初夏には鮮やかな紫陽花が参道を彩ります。
お寺の井戸から湧き出る「延命水」は、「信州の名水」、「市の名水」に選ばれています。
江戸時代に「中野陣屋」、明治時代に「中野県庁」が置かれた中野市の貴重な史跡
天領中野陣屋は、享保7年までに高井群の幕府領陣屋を統合し、五万石余りの天領を支配する信州随一の陣屋となりました。
明治元年8月中野陣屋が廃止され、建物を使用して伊那県中野分局が置かれました。同3年9月、中野県の成立によって分局は県庁に昇格しました。
明治初年の地方行政を知る上で、中野県庁は貴重な史跡として昭和39年県の史跡に指定されました。
現在ここには陣屋時代からの石垣、井戸、稲荷社跡があり、当時の名残をとどめています。玄関前には「旧中野県庁跡」の標示塔がたっています。
現在は、中野市の歴史にまつわる様々な資料の展示に加えて、市民の皆様のイベント、展示等にご利用いただいています。
館内には落ち着いた雰囲気でのんびり過ごせるカフェスペースも併設されています。